ことばの使い方ひとつで、ものごとがガラリと変わる。みんなはそう言っているけど、裏を返せばこんな意味なんじゃない? キレイごとは、なし。時事世相に「忍び足、のち急襲」でせまっていきたい。
(「きょうのことば」は、「STIJNews」のワンコーナーです。ここでは過去のバックナンバーを収録しています。)
●きょうの替え歌●
♪揉んでいる 胸の どこか奥で…
宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が第75回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したというニュースを見ていたときにふと思いついた。エンディングに流れる主題歌を18歳未満禁止風に脳内変換。替え歌の基本はエロ、グロ、ナンセンスだということを認識した。
この続きはいくらでも作れるが、度が過ぎそうになるので自粛。こんなことを書くから、「キッズgoo」でワードフィルタリングがかけられて「ルール違反ページ」になるのだろうか。
ちなみに「揉む」には「気をいらいらさせる」の意があるので(大辞泉より)、このニュアンスで唄うと受賞はしても戦争中で素直に喜べない制作者側の思いを察することも可なり。
→asahi.com関連記事
→http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20030324ig91.htm
読売新聞3月24日社説2(直リンクはしません)
●1万2千人の虎馬●
武蔵一ノ宮における一表現物考
余白があればそれを埋めたくなるのが人の常。白い余白に、自ら思い、感じ、考えたことを表そうとする。餓鬼の頃から画用紙とクレヨンを渡され「何でもいいから思いっきり描いてみましょう」などと教え込まれれば、意識しなくともインプリントされる。画用紙とクレヨンがなければ、道路に蝋石、あるいは白墨という選択肢もあろう。
人間の表現欲は際限を知らず、時として公共の空間においてもそれを表そうとする。民家のブロック塀、防音壁、至る場所でその表現物が観察できる。中でも公衆便所は、人間の欲求の限りを発露した表現物に出会うことが多く、生理現象以外の欲求をも排泄する場所として存在していると言っても過言ではない。もちろんこれらの行為は軽犯罪であり、社会秩序の維持のため際限ない欲求に対し制限を持たせている。
前置きが長くなったが、今回見かけた風景はこれ。縮小画像をクリックすると拡大版が観賞できる。
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埼玉県さいたま市の武蔵一ノ宮、氷川神社境内。初詣へ出かけた際、絵馬記載所で発見した。この類の表現物は随所に見られるが、神社という「聖的空間」と認識されている場所において、俗の権化であるところのとある掲示板群から排出された2次元画像が描かれる、このコントラストが面白くもあり、不可思議でもある。脳裡から「ばち当たり」ということばが聞こえてくる、そんな感覚に襲われる。
●1万2千人の虎馬●
クリネックスティシュー
「幼児期に見たテレビ番組やコマーシャル」が現在でもトラウマになって日常生活に少なからず支障をきたしている人が多いことを先日このコーナーで伝えたが、公開後、「他にもこんなものがある」という問い合わせが何件かあった。この問題は一回だけで終わらせるわけにはいかなそうだ。
引き続いて取り上げてみようと考えるが、第2弾はこれ。スポットで突然放映され、ブラウン管の前の人々を凍らせたコマーシャルのひとつだ。「東京電話」で大根を持っている女優が出演していた、曰くつきのもの。
「1985年頃放送された、松坂慶子の「赤鬼篇」は「呪いのCM」という都市伝説が流れたことでかなり知られている。この都市伝説はテレビのワイドショーやバラエティ番組で紹介されたため、全国規模で情報が流布されている。
「It's a fine day」の歌声とホワイトバックのビジュアルが当時の華やかで騒々しい作風のCMが多かった中で特に目立ったために、視聴者の間で音楽とビジュアルが強くインプリントされた。
余白が多いと圧迫感が高まり、強い不安に襲われる。その中で輝度の高い赤色(鬼の姿の子供)が配色されると、余計赤色が目立つことになり不安感はさらに増幅される。加えて都市伝説による外部情報がその不安感を恐怖心へと変換される。これらの要素により悪夢・不眠などの心的症状が発現する場合がある。
クリネックスティシューは1970年代後半にも「天使篇」と呼ばれるブラックベースの強いビジュアルと芸能山城組のブルガリアン合唱(編集註:アルバム「黄金鱗讃揚」に収録)による音楽で映像を構成していたことがあり、この記憶が潜在的に残っているときに「赤鬼篇」を視聴することで強いフラッシュバックを発現させるおそれがある。強度の心的症状が発現される場合のほとんどはこの「天使篇」のフラッシュバックによることが多い。(症例ファイル1530137)」
1万人の虎馬
日本船舶振興会の一連のコマーシャル(1977年~1981年)
ある精神科医の話によると、幼児期の記憶がその後の日常生活に大きく影響していることが多く、それがトラウマになる人がいるという。原因不明の不眠や不安を訴える患者を対症療法だけではなく、幼児期の記憶を思い出させるカウンセリングや催眠療法を実施したところ、意外な出来事が原因となっている例が非常に多いとのこと。
そして、その一例として「幼児期に見たテレビ番組やコマーシャル」があるという。過去の児童心理学やメディア論の研究では、テレビが子供に与える影響はない(というよりもテレビだけが原因だと断定できない)というのが通説だったが、この精神科医の話を聞くとそうともいえない気がする。
今回はそんなトラウマに悩まされる方々の症状を紹介していきたい。トップバッターはこれ。アニメ番組の時間帯に放映され、何万もの人々に癒えない傷をのこしたコマーシャルのひとつだ。
「船舶振興会というと『一日一善』が有名だが、『アフリカの難民キャンプ』、『天然痘撲滅』などのメッセージと共に短調の音楽が流れるCMが記憶の隅から拭い去ることができずにいる患者がいるという。連想記憶から『モーターボート』や『収益金』といった言葉でも閉所恐怖症に似た症状を引き起こすようだ。(症例ファイル2105489)」


