ことばの使い方ひとつで、ものごとがガラリと変わる。みんなはそう言っているけど、裏を返せばこんな意味なんじゃない? キレイごとは、なし。時事世相に「忍び足、のち急襲」でせまっていきたい。
(「きょうのことば」は、「STIJNews」のワンコーナーです。ここでは過去のバックナンバーを収録しています。)
巷の川柳 短歌
'01 恒例・政党CM川柳
小泉を 湧かせて隠す 森の過去
妙にウケがいい小泉首相のCMを3パターン放映した上、ネット上では人気投票。メイキングビデオまで頒布する始末。それもこれも前総理のイメージを必死に消すため。
「森さん? そんな人もいたな…」と思わせるためなら何でもやる。
でも忘れちゃだめ。小泉さんは「自民党の中では変人」であることを。
小沢さん キャッチが同じ 昨年と
モーフィング映像が話題になった自由党・小沢一郎党首出演のCM。今年はまるで「先行者」のようなロボット「旧体制」と対戦している。
しかしキャッチコピーは「日本一新」で昨年と全く同じ。
まだ「一新」の目標が達成できないから継続したのか、それともコピーライターに頼むだけの財布がなかったのか? 自由党の台所事情は苦しい?
自民党 独勝そうは いかんざき
「日本アゲイン」のコピーと、「そうはい『かんざき』」と公明党代表・神崎氏の苗字をもじったダジャレで改革と雇用をアピールするが、どことなく無難な造り。
やはり欲しいは連立の椅子。
志位さんが ひと肌脱いで ベルト締め
数年前、「侵略戦争に反対して70年」とまるで老舗の佃煮屋みたいなキャッチコピーのCMに宣伝することの難しさを知ったが、今回は委員長自らイメージを一新せんがごとくCM出演。
ビジュアルは委員長が「壇上」に上がって「引き締めます」と自らのベルトを思いきり締めてみせ、「壇下」の「大衆」が拍手喝采…。まさにわれわれが認識するところの「共産党のイメージ」がそのまま。やはり指導者は特権階級なのか…。委員長が「大衆」と同じ立ち位置だったら、きっとイメージはがらりと変わっていただろうに。
締めてみてはじめて分かる「締め過ぎ」の痛さ。推薦候補者一人ひとりの「ナマの声」はいつ聞けるのだろうか。
巷の川柳 短歌
純ちゃんの ふんどし使って 相撲取り
小泉内閣が発足してから、ここ数日の高支持率維持、国会中継視聴率7%キープの過去まれにみる事態が発生している。首相や田中真紀子外相に批判的立場をとる野党議員に対して抗議の電話や電子メールが殺到しているという。とある野党は「おとなしくしていたほうがいい」とまで言う始末。
抗議が来るのはそれだけ国会の成り行きを注目している人たちがいるからであり、要領の得ない質問や感情ばかりが先走る質問は正直「見苦しい」と思っているからだ。
しかしそれに屈して「おとなしくしていたほうがいい」と食い下がってしまっては野党の意味が全くもってない。支持が高すぎて周囲が見えなくなっているときこそ、別の視点から批判を加える存在が必要なのではないか。
「永田町の変人は…」と首相が叫ぶCMを自民党が参院選に向けて制作した。今まで変人扱いし、総裁の座を阻止しておきながら、急に人気が上がると途端にCMやポスターに出そうとする。これで選挙に臨もうとしているようだが、内閣の支持と政党の支持はまったく別物だ、ということを忘れてはいけないと思う。
例の大勲位といい、某議員といい、他人のふんどしで相撲を取る御仁が多すぎる。ダマされてはいけない。
●小泉首相出演のCMは自民党サイトで公開しています。人気投票もやっておられるようで…。
巷の風景
「メルマガ内閣」、所信表明。
路線バスの車内で流れる交通標語のようなものから、すでにあちこちで使い古したようなものまで、あらゆるキャッチコピーが連発した小泉新総理の所信演説。ここまでキャッチが連発する所信演説は初めて聞いた。
やはり七・五調にすると耳当たりが良くなるのか、
♪さーらりとしたー演説~(某酒造メーカーのCMソング風に)
と歌いたくなるくらいにすんなり入ってしまうのがコワい。
自らの内閣を「小泉内閣」(*)と言っていたのもまた不思議。
この原稿、どこかの広告屋に作らせたのではないか。
本当に「官公庁キャッチコピー集」といった感じなので、パロってみたくなった。
↓
e-Japan重点計画=X-Japan重点計画
国主催のあらゆるイベントにX-Japanを起用するのはXファンの小泉氏ならでは。
(さっそく自民党のCMにForever Loveを使用した)
離職者の再就職を支援=離婚者の再婚を支援
大きなお世話と言われればそれまで。
すべての公用車を低公害車に=すべての公用車を自転車に
埼玉県某市は以前から公用車に自転車を採用しているとか…
給付は厚く、負担は軽く=給料は薄く、負担は厚く
いや、今後必ずそうなります。誰が総理大臣になっても。
保育所の待機児童ゼロ作戦=少子化推進作戦・独身貴族支援対策
子供の数が減れば、その分待機児童も減るというが…。ボツ。
お粗末さまでした。
最後に気になる「小泉内閣メールマガジン」、タイトルは「純ちゃんのここだけの話」になるという話は嘘だが、誰もがメールマガジンを読めるようなインフラとコンピュータリテラシーを整えるにはどうしたらいいかを政治の場で語ってしい。
(*)通常は「当内閣」と呼んだり、あえてこの表現になるのを避ける傾向にあります。巷の川柳・短歌
支持率が 株価とともに 乱高下
「究極の4択」で決まった小泉純一郎・自民党新総裁=新総理。
森前内閣の末期支持率がヒトケタだったのも驚愕的だが、小泉内閣の支持率が細川内閣を超えて8割を突破したのも久々の快挙。最多の女性閣僚、民間からの閣僚投入、しきりに「改革、改革」をリピートするところに新鮮さを覚えるが、やはり何といっても「前の総理大臣よりはもっとマシなことをやってくれるに違いない」という「反動」が圧倒的支持を上げていることだけは確かだ。
この「反動」、株式相場にも顕れていて、年始めの安値がウソのように上がっている。内閣支持率と株価の動きは不思議と比例する。
しかし、株価と似て、支持率が乱高下するのは正直この国の政治が不安定であることを現しているわけで、大手を振って喜べるようなものではない。「反動」がいい方向に動くのはほとんど稀だ。
新首相が「改革断行内閣」を唱えて数日。しかし具体的な「改革」は何も始まってはいないし、始めてみなければその真価は全く分からない。故小渕元首相よりも「真空」だ。
鹿賀丈史司会の「タイムショック21」を見るたびに連想するその姿…。脱線。
巷の川柳・短歌
4択で 決める日本の 未来かな
「20世紀に置いていく政党」、自由民主党の、「これが最後かもしれない」総裁選挙の候補者が揃った。
自民党惨敗を決めた元首相の橋本氏、画才と建設業界への太いパイプを持ちながらも暴言が気になる亀井氏、郵政民営化で名高いがキレたら収拾がつかなそうな小泉氏、そして政策をしっかり出しつつもどこか影の薄い麻生氏…。じつに「……」な4択問題だ。
この「4択」で日本の将来が決まってしまうのかと思うのだが、これらの候補者に一票を入れられる人間は限られている。「総裁選挙イコール次期総理」の公式はいつまで続くのだろうか。
地上出て 広がる田畑に 眼を疑い
3月28日、埼玉県初の地下鉄、埼玉高速鉄道(SR)が開業した。
営団地下鉄南北線と東急目黒線に乗り入れ、「直結電車」のキャッチコピーよろしく埼玉県東部と神奈川県東部を一本の列車で行き来できるようになったほか、今まで鉄道駅が存在しなかった鳩ヶ谷市内に駅を設置したことで、人やモノの流れが大幅に変化することが期待される。また、2002年のサッカーワールドカップ開催時の観客輸送にも利用が期待されているという。
沿線駅に降りたって感じるのは、駅前の長閑さ。区間のほとんどが地下なので、都心から乗り込み、SR沿線駅に降りた時のギャップを一度味わってみると面白い。
鳩ヶ谷の 駅前週末 ドリフトショー駅前のロータリーあたりでやりそうな気配あり。
巷の川柳・短歌
弱り身に 新聞丸めて とどめさし
それでもしぶとき 永田のごきぶり
3月13日、平均株価が1万2千円を切ったニュースの流れる中、自由民主党は日本武道館において地方市町村の成人式よりも、そしてどこぞの新興宗教団体のの集会よりも質の悪い党大会を開いた。
加山雄三リサイタルは中止。客寄せ目的でプロの歌手を呼ぶことの失礼を知ったか。その代わりに出てきた「勘違い」には多くを学ばせてもらった。人はあそこまで醜く振る舞えるということを。決して顔のことを言っているのではない。とにかく消えるのみ、という言葉以外浮かばない。
この大会の主催も「とにかく消えるのみ」だ。21世紀を迎えてから3か月が経つというのに「20世紀に置いていく政党」が殺虫剤をかけたゴキブリのように往生際が悪く這っている。トドメに新聞紙や週刊誌を丸めて叩いてみるも、まだ微動している。
死に体組織の中を探し回って「総理のなり手がいない」と言う前に、総選挙を開いて組織の組換えをすべきだと誰もが思っているのにそれができない。そう、雪融けを待たなければ選挙はできないのだ。日本は狭いけれども広い。
この路の 雪融け待ちて 山くだり 一票投じに 民歩む北国の春はもうすぐ。
巷の川柳・短歌
いつの世も TOTOには「ウン」が つきものです。
少し汚いひとことで東陶機器関係のみなさまには恐縮。
ついに「toto」ことスポーツ振興サッカーくじがスタートした。全ての勝敗を当てれば約1億円の配当が出るように設定されているが、これがギャンブルと言えるかどうかは甚だ疑問。だから運試しの「くじ」扱いなのか。
むしろ吸い取られる方が多いのかもしれない。そして収益金は例のごとく利権が絡んでくるに違いない。
TOTOの 流れる先に 肥溜めが第2、第3の「かねつくり大学」にならないことを願いつつ。
巷の川柳・短歌
白鳥は 春を待ちて 去りにけり
荒磯の地より 二度と帰らず
昭和36年以来、日本海縦貫線(北陸・信越・羽越・奥羽の各本線)を走り続けた特急「白鳥」号がこの3月に廃止される。開業当初はディーゼルカーで、上野から碓氷峠を登って大阪へ向かう「白鳥」も存在した。信号待ちだけの停車で地元が「特急停車」と大騒ぎした「能生騒動」も昔ばなしに。
今後は大阪-新潟は「雷鳥」に、新潟-青森は「いなほ」と分断されるような運行形態になるという。
美しい名前を持ちながら、国鉄時代のオンボロ車で走り通した晩年。昼間のうちに、丸一日をかけて走り通す列車がまた消えた。
白鳥は 雷鳥 いなほに 転生しそのまま。
巷の川柳・短歌
魂を 再生せむと シーガイア
わが身削りて けふ倒るる
宮崎市などが出資して設立された第三セクターのリゾート施設、宮崎シーガイアが倒産した。負債は3200億だそうだ。
このページに書いてある、
南国の豊かな緑と暖かい日射しに抱かれた海と大地と太陽のリゾートとして、世界の人々へ「リ・ソウル」=魂の再生を提供します。
のくだりに哀愁が漂う。他人に「魂の再生」を提供しようと奉公しすぎたか。
またひとつ、バブルの名残が消えるとともに、新たな廃墟が生まれていくのか。
日向灘 濱にバブルの 死骸やまたお粗末。
先日、「えひめ丸 安否はさておき 賭けゴルフ」という川柳を詠んだが、まさか、本当だったとは…。
巷の川柳・短歌
えひめ丸 安否はさておき 賭けゴルフ
2月10日、米海軍の原子力潜水艦が日本船籍の漁業実習船「えひめ丸」の船底に激突、宇和島水産高校の生徒や教員、そして実習船乗組員の9名が行方不明になった。
事故が起きて数時間後、私用でゴルフプレー中の首相の耳にも入ったが、現場待機と称して反対周りで6番ホールをプレーしていたという。
この熱の入り方に「やはり『賭け』?」と思う方も多いはず。真偽のほどは不確かだが…。
しかし、マスコミがしきりに「私用ゴルフ」を煽り立てた挙げ句、会員権の譲渡まで大々的に取り上げられたものだから、首相に対して批判の声がより強まっているようだが、事情が分からない御仁がヘタに口出ししてもらっても、いたずらに混乱を招くだけだ。
…というわけで返句。
知人握らす 5番アイアン
ところで、知人って誰?
芸能界独断偏見
アイコラ出版社社員に減刑を
モーニング娘。(モ娘)メンバーの顔写真とポルノ写真の下半身部分を合成させた「アイコラ(アイドルコラージュの略称)」は以前から存在するが、それらの写真を掲載した雑誌の版元の社長ほか社員が逮捕されてしまった。
罪名は名誉毀損だそうだ。児童ポルノ禁止法違反かと思ったが…。それにしても「見せしめ」としか思えない逮捕劇だ。改めて出版社社長ほか社員の減刑を望む。
プロデューサーの力量で有名になったに過ぎないただのジャリに魅力など微塵もない。だからこそ、下半身部分をすりかえて「遊ぶ」のだ。メディアに、ファンに弄ばれるのが「アイドル」の宿命。それがイヤで名誉毀損だと訴えるのならばさっさとグループを解散すればいい。
モ娘。をCMに起用して収益が落ちた会社があったが、収益を落とす原因になるようなタレントの方が罪深いではないか。
現代広告考
成人式会場には警察官を配置せよ
21世紀が始まって間もないのに、またこんなニュースが流れた。
成人式会場で酒盛りした挙げ句、市長に向かってクラッカーを破裂させた輩。祝辞の最中に「帰れ!」コールを送った輩。場外で喧嘩をした輩。祝辞を中断して原稿を投げつけた市長もいたそうな。毎度毎度こんな感じだ。
仕方がない。来年以降は、校内暴力が盛んだった中学校よろしく、会場に警察官を配置し、会場の駐車場には護送車を用意し、刑法に触れるような行為を犯した者を現行犯逮捕できるようにしたらいい。
これが成人としての「けじめ」というものだ。
いつまで甘やかせれば気が済むのか? ルールを破った者にはそれなりのペナルティがあることを教えるいい機会ではないか? 正装でしょっ引かれる姿はじつに恥ずかしい。
マジメにじっと座っている人たちにバカを見させてはいけない。「帰れ」コールどころか、選挙で落選させられるかもしれないのだから、為政者は毅然とした姿勢で臨んでいただきたくお願い申し上げたい。
