ことばの使い方ひとつで、ものごとがガラリと変わる。みんなはそう言っているけど、裏を返せばこんな意味なんじゃない? キレイごとは、なし。時事世相に「忍び足、のち急襲」でせまっていきたい。
(「きょうのことば」は、「STIJNews」のワンコーナーです。ここでは過去のバックナンバーを収録しています。)
5月31日より開催された韓国・日本共同開催のFIFAワールドカップ。
韓国では米国空軍のAWACS(空中警戒管制システム)機を要請しテロ対策に徹し、日本では会場周辺に警察官を配備してフーリガン対策に徹するなど、国のセキュリティに対する考え方の違いを知ることができて面白い。
さて、開催期間中の街中を歩いていると、さまざまな「ワールドカップ的」な光景に出会うことができる。日本代表チームのユニフォームを売るグッズコーナー、そのユニフォームを着てカウンターに立つベーカリーショップのお姉さん。結構可愛かったりする。
しかしやはり日本、こうしたイベントに欠かせない商品が例のごとく発売されていた。
そう、煎餅と饅頭だ。
オフィシャルロゴがプリントされたパッケージに書かれた4文字の漢字。
「草加煎餅」
「薄皮饅頭」
おそらく外国からの観戦者に対して売っているのだろうけれど、何故に煎餅と饅頭なのか…。
だが、驚くのは早かった。近所のスーパーにはオフィシャルロゴパッケージの「水戸納豆」が売っていたのだ。世界的イベントと日本古来の食品の組み合わせのアンバランスさに思わず笑いがこみ上げる。
先日、大阪桜島のユニバーサルスタジオジャパン(USJ)へ行ってきた。日中でも10度以下の気温だったためか、水ものアトラクションが売り物の場内は思ったよりも少なかった。その分、何十分も並ぶことなくアトラクションを楽しむことができた。寒いときには「バックドラフト」を見物するのが最良だと感じた。
こうしたテーマパークへ出かけることはそう滅多にないのだが、USJに限って言えばアトラクションを案内する「クルー」と呼ばれるスタッフがじつに人間くさいことに好感を持った。東京の某テーマパークのようにやけに気取ったわけでもなく、関西弁でハリウッド映画の世界をガイドしてくれるところにこのテーマパークの個性があるように思う。
さて、アトラクションだけでなく映画のセットが展示された場内を散策するのも結構楽しいものだが、そこで発見したのがこの風景。
一種のシャレ。「『USJ』で見る『UFJ』のATMコーナー」。2002年1月15日、東海銀行と三和銀行が合併して「UFJ銀行」になった4日後に訪れたために、これを拝見することができた。
ちなみに、UFJの英語正式名称は、
「United Financial of Japan」、
一方、USJの正式名称は
「Universal Studios Japan」
だそうだ。ちょいと勉強になった。
個人的には、アトラクションよりもこのような景色に面白さを覚えてしまう。
小泉首相の就任前に、森さんという総理がいたそうで、分かりもしないのにひたすらIT、ITと叫んで2001年は明けた。
そんな折、満を持して開催されたインターネット博覧会、略して「インパク」。高速回線が普及してもいないのに、ひたすら動画だらけの重いトップページを公開し、どこに何のコンテンツがあるのか分からないというナビゲーションの悪さに驚愕。結局はポータルサイト風のレイアウトに変えるも、あまりにもコンテンツのつまらなさにアクセスが上がらないまま、昨年12月31日に事実上閉幕した。
大したコンテンツでもないのに、カネと労力をかけてこの企画を立てた意味を考える人はあまりいなかったのではないだろうか。ネットはあくまでもインフラであって、そこで何をするか、何ができるのかをわかりやすく提示するのがこの博覧会のすべきことだったと思うが、一切提示していなかった。
むしろ、比較的簡単なシステムで提供した「小泉内閣メールマガジン」の方が数倍面白い上に、ネットの活用例を提示しているように思える。
国家予算を使って、有名デザイナーやプランナー、ライターを呼んだ割には、得るものがなかった。まるで、クルマの通りの少ない田舎の農道を10メーター舗装道路にするような公共事業だった。
このようなイベントが開催されていたことを、現在になっても記憶している人は一体どのくらいいるのだろうか…。
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