▼清酒・白鹿 / 材質:琺瑯鉄板 撮影2000.3 茨城県新利根町 大塚様からの写真提供
古くから白い鹿は神の使いとされ珍重されてきた。各地には白鹿にまつわるさまざまな伝説があり、現在に受け継がれている。また、こうした伝説に倣おうと「清め」の意味でも飲まれる日本酒に同様の名前をつけることがある。
「白鹿」というと、灘の日本酒を連想するが、こちらは茨城は石岡酒造の地酒である。名称の由来については、「れとろ看板写真館」さんのサイト、「清酒系れとろ看板(全国編)」に掲載されています、こちらを参考されたい。
さて、この看板を観察していて、右下に描かれている鹿のイラストが妙にかわいいのだが、ふと「どこかで見たような顔をしているな…」と思った。どこかで見たことはある。しかしそれが何だかわからない。
脳裏がもやもやしてきたので、気分を紛らすためにテレビのスイッチを入れた。ニュース番組を放送していた。
ニュースは田中康夫・長野県知事の動静が流れていた。
画面に知事の姿が映ったとき、以前観察した「白鹿」の記憶が甦ってきた。
これだ。
知事が胸に付けているバッジ。このキャラクターの名前は「やっしー」。名前の由来は田中康夫知事のニックネームだという。長野県の県獣カモシカと知事の顔をイメージしたイラストは「タモリ倶楽部」でお馴染みの安斉肇氏がデザインしたものである。高校野球甲子園大会で、知事が地元出場高校の応援に「やっしー」の着ぐるみも一緒に連れて行ったところ、高野連からお咎めを受けたという話題も記憶に新しい。
体型といい、口元といい、似ているといえば似ているように見える。