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 1985 科学万博放送局・ラジオきらっと

1985年8月XX日

 茨城県の筑波研究学園都市で開催された科学万博つくば'85は、私にとっては生まれて初めて見た博覧会でした。炎天下の中、何時間も待って整理券を入手するという、これこそ科学技術で何とかなるだろう問題は目もくれず、当時の流行であるCG立体映像を放映しては「おお、これはスゴイ」と言っていたわけです。3次元CGが個人のパソコンでも作れるようになった現在では思い出話にしかなりません。

 会場までの距離の遠さにも驚いた(あきれた)方も多かったのではないでしょうか。世界中から観客が来ているというのに、上野から乗る常磐線電車(当時は401系という車両も残っていた)には冷房が入っていない車両も多く、臨時駅「万博中央駅」(現在、ひたち野うしく駅)に降り立ってもそこからバスで15分。北関東某所に住んでいた当時の私にとっては、筑波というところが非常に遠く感じました。

 距離が遠いこともあり、博覧会会場へは1回だけ行ったきりでした。けれども博覧会会場独特の雰囲気を忘れることができず、自宅にいながらあの雰囲気を思い出したいと聴いていたのが「科学万博放送局・ラジオきらっと」でした。

 ラジオきらっとは、周波数855.0KHz、出力1KWのAMラジオ放送で、博覧会開催と同時に開局、閉幕と同時に放送終了した非常に珍しい放送局でした。博覧会会場にスタジオを置き、相馬郡守谷町から送信した電波は会場周辺半径20キロをエリアとしていましたが、中波ということもあり、北は北海道、南は中京地区まで届いたという話もあります。放送時間は開局当初は9時から18時まででしたが、開場時間延長に伴い、7月から閉局までは7時から21時まで放送されました。が、夜になると周波数が全く同じ北朝鮮の放送局(平壌放送)と混乱して聴き取れないことがありました。

 番組内容としては、博覧会会場周辺の交通情報がメインで、その合間に主要パビリオンの紹介、歌謡曲番組などを流していました。アナウンサーが文化放送からの嘱託であったり、交通情報が始まるときに流れる音楽が文化放送のそれと同じなど、臨時放送局らしいプログラム構成でした。「リエちゃん」「ロコちゃん」というふたりの女性が会場をレポートして回るコーナーなどもあり、会場以外で聴いても充分に楽しめる内容でした(最近までどちらかの方のホームページがネット上に存在していました)。

 「子供のころ、よく聞いていたラジオは?」との問いに「ラジオきらっと」と答えるのは非常にマニアックかもしれませんが、かなり熱心に聞いていたことは確かです。今回の音声は非常に珍しいものではないかと思います。

 そろそろ字数制限になるので、次回も引き続き科学万博ネタでいってみようかと思います。

参考出展

ラジオきらっと放送開始時の音(RealAudio形式・427kb)

 科学万博をより深く懐かしみたい方には、I LOVE EXPO'85
(URL:http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/1985/expo85/)
のページがあります。関連リンクも興味深い内容になっております。ぜひご一読ください。

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