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 鍋のお湯で入浴してみた

日常生活に必要なものが突然機能しなくなったときほどつらいものはありません。
けれども少し考えれば代用品は結構あるものです。
この記事が、きたるべき災害や水不足の際のご参考となればと…。
…ならないな…。

06月22日 鍋のお湯で入浴してみた

 ガス給湯器
 蛇口をひねればたっぷり沸き出る熱いお湯。夏の暑い日にはシャワーを浴びて汗を流せばこれほどさっぱりしたものはありません。

 しかし、故障して動かなくなったときにいちばん困るのがガス給湯器です。先日私は、自宅の給湯器が故障して熱いお湯が出なくなった経験を初めてしました。
 夜、風呂に入ろうと蛇口をひねると、はじめは熱かったお湯が次第にぬるくなってくる。燃焼が止まったのかと思い、いったん水を止め、もう一度蛇口をひねってみても出てくるのは冷たい水です。

 これはおかしい、と戸外の給湯器に近づいてみますと、いやな音を立ててゴーッとうなっています。水栓を止めれば自動的に動作が止まるはずなのに、動作表示の「燃焼」ランプが不規則な点滅を繰り返しています。明らかに故障です。

 このまま誤作動で不完全燃焼を起こす危険もあると感じ、給湯器へのガス栓を閉じ、同時に水の栓も止めます。私ができる応急処置はここまでです。あとは翌朝一番で燃料店に電話するしかありません。

 しかし、機械は止まってもヒトの身体の新陳代謝は止まりません。
 私は風呂に入りたいのです。明日は客人に会う用事があります。秋葉原雑居ビルのアニメショップ内に重く立ち込める臭気を発した状態で、お客さんと対面することだけは避けたいところです。何とかして身体を洗いたい、という衝動に駆られながら1分ほど考えたすえ、ガスコンロの上に載っているに手をかけました。

 「鍋のお湯を何度か沸かせば、身体を洗うために必要なお湯が確保できる

 さっそく実行してみました。

 2つの鍋に水をなみなみと注ぎ、火にかけます。これで4リットルは確保できます。
 沸騰状態に近づいたら、湯船の中に入れて水で割ってやると約40度のお湯の完成です。
 まずはこれで身体を洗います。鍋にはふたたび水を注ぎ、次に使うお湯を沸かしておきます。

 身体の洗い方は、旅先のホテルでよくやる「ユニットバス方式」。少ないお湯で身体を洗うにはもってこいの方法です。くまなく洗っていれば、鍋のお湯が沸いてきますから、せっけんを洗い流すときにはもうひとつの鍋のお湯を使えばいいのです。

 髪の毛も洗えます。シャンプー用とすすぎ用のお湯を確保すれば万全です。2つの鍋を使って2回お湯を沸かせば、充分に身体を洗うことができ、爽快です。

 この一連の「作業」をしていると、いかに自分が文明の利器に頼った生活をしていることを痛感します。蛇口をひねるだけでお湯が出て、しかも流しっぱなしにして大量の水を使っている…。そんな生活が当然だと思っている中で今回の故障を経験すると、やはり給湯器はありがたい、と心底思うのであります。
 と同時に、お湯が約8リットル、温度を下げる水が約8リットル、計約16リットルの水があれば身体も髪も洗えることを実感しました。いつか来るかもしれない水不足のときにはこの方法が使える、と思いました。ちなみに家庭用バスタブ(風呂桶)にお湯を張ると約180〜200リットルを使う計算になります。

 しかし問題がひとつ。風呂場とガスコンロの間を往復したため、真っ裸で部屋の中を歩く必要があったこと。真っ裸でお湯の入った鍋を持っていると、我ながら「何でこんなことしてるのだろう…」と惨めになります。

 修理が終わるまでは、近所の銭湯や健康ランドに通った方がいいかもしれません。

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