My Trip/ 未完の遠野紀行−1991-4 / 91.3記録 00.7改版 | ||||||||
未完の遠野紀行−1991[その4] | ||||||||
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これは、1991年春に遠野方面を旅した際の出来事を帰着後記録したものである。幾分10年近く前の記録なので、現在の様子と異なることや、文章に多少のミスがある部分については加筆訂正、もしくは付記にて補足を加えた。 4・遠野YHの夜 その1
〜豪華な夕食と語らい〜
先ほどの青年と外国人のおかげで、なんとか迷わずにYHへ行くことができた。相変わらずYHまでの道は暗く、街燈もカサがついた何ともレトロな白熱灯。普段の蛍光灯の明るさに慣れてしまうとこの白熱灯が異常に暗く感じる。 遠野YHは平成2年の秋、改装工事を終えた。私は改装工事の前に行ったので一度、変わった姿を見たかった。 さて、きょうはどんな人たちが泊まっているか。漫画部屋という漫画が部屋中ズラッと並んでいる部屋に行ってみた。 もう一人、漫画を読んでいる方がいた。見た目から30歳位の男性である。 色々話しているうち、夕食の時間となるが、これがまたすごい。 もう一つ、今までのYHと違うのは食器を洗わなくてもいいことだ。その代わり、ここで働くヘルパーさんが忙しそうであったが…。洗わない代わり、食器はまとめて台所へ持っていく。 北海道のホステラーがこの前見た、鉄ちゃんについての話を聞くとしよう。 私はア然として声が出なかった。 21時になるとティータイムになる。紅茶とお菓子を食べながら話が弾む。その前にペアレント(以下Pさんと呼ぶ)さんからの注意がある。談話室と漫画部屋はずっといても構わない。夜中の2時になろうが4時になろうが…。但し、寝るときはヒーターと明かりを消す、ということ、23時までは歌っても踊っても構わないが、23時になったら消灯になるのであまりうるさくならないように、とのことである。とても自由なYHだ。 注意が終わると観光案内が始まる。ボードに手書きの地図と写真が貼ってあるのを見せて説明する。おもしろおかしく紹介するのでホステラーからは笑い声が出る。また、ガイドブックには載っていない、穴場なども紹介するので他の人と話している暇などない。これを聞くとどんなに遠いところでも「ちょっと自転車走らせて行ってみるか…」となる。一度実際にYHへ行って聞いてみてほしいと思う。 観光案内後、同宿していたホステラーと雑談。先程の横浜の青年は何と高校の先生。文化部の活動で遠野へ来たという。3人の生徒を引率している先生も何となくまだ学生、という感じがする。聞いてみれば、去年大学を卒業して、その年の春から教育現場に勤めているそうだ。 時計を見ると0時。そろそろ寝ますので…と談話室にいる人に言う。寝室の『天狗』に向かう。ベッドメイクはもう済ませたのであとは寝るだけだ。布団にもぐると…うーん、掛け布団が軽い。けれども暖かい。羽毛布団を使っているのである。
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