サイダーというと、三ツ矢サイダー（アサヒ飲料）やスプライト（コカコーラボトリング）、キリンレモン（キリンビバレッジ）、リボンシトロン（サッポロビール）を連想しますが、地域限定で販売されているサイダーというものは結構あるようです。地元の酒造メーカーや飲料メーカーが独自のブランドでサイダーを製造しているわけです。
ブドウ糖に炭酸水を入れて、香料を入れれば簡単に作れてしまうのがサイダーですから、大掛かりな設備がなくても製造すること自体はどこでもできるのでしょうね。
聞くところによると、北海道にも独自ブランドサイダーがよくあるとか…。
ちなみに、本来サイダーとは、リンゴの果汁を熟成させて作ったアルコール飲料のことで、「ニッカ シードル」のような飲み物のことを指すらしいです。
とはいっても、アメリカのスーパーマーケットに売っている「アップルサイダー」はアルコール飲料ではなく、こちらはリンゴの搾り汁だとか…。さらに似たものに「アップルタイザー」という飲み物もありましたっけ。
さて、このマスカットサイダーですが、製造元は岩手県は陸前高田のぶどう園でぶどう関連飲料も製造している、「神田葡萄園」です。私は遠野駅前の観光物産店で、1本100円で購入しました。
画像をご覧のとおり、瓶には2種類の色がありますが、中身は一緒です。青色の瓶には「三ツ矢サイダー」、透明の瓶には「Ribbon Sitron」と刻印されています。容量は340mlです。
ラベルにも注目してみます。「エビス印」のトレードマークに、三ツ矢やスプライトといったメジャーサイダーとは一線を画した、一種の「貫禄」をのぞかせています。砂糖、酸味料、香料という実にシンプルな原材料に、製造コストの安さを垣間見ることもできます。
それでは実際に飲んでみることにします。蓋は王冠、久しぶりに台所から栓抜きを持ってきて、シュッと一気にあけてまずはグラスに注いでみます。炭酸の泡がしゅわしゅわ出てきますが、無色透明の、普通のサイダーです。では、ひとくち。
炭酸がかなりきつめです。飲んでみると「マスカットサイダー」の由来がわかります。マスカットの香料を使っているわけです。昔、マスカット味の飴というものを舐めたことがありますが、マスカット風味の飴をさらに薄めて炭酸を加えた味、と表現するのがいちばん近いでしょうか。
一気に飲むとげっぷげっぷしてきますので注意が必要です。
さらに、池袋のNEVER MINDという飲食店で500円で飲めるそうです。
このサイトをご覧のみなさんも、この「マスカットサイダー」を一度試飲してみていただければと思います。また、地域限定発売のサイダーに関する情報がございましたら当サイトにお寄せくださるとたいへんありがたいです。
追加情報
※2005年4月現在、「NEVER MIND」のURL：http://www4.justnet.ne.jp/~nevermind/がデッドリンク。店舗の営業状態不明。
