池田小殺害事件に続く刃傷沙汰、小泉人気にあやかる政党や議員など、「便乗」や「連鎖」を改めて認識するできごとばかりの6月でした。
便乗…[自分にとってよい機会を]ついでにうまく利用すること
連鎖…鎖のようにつながること。
―反応…一つの反応の結果がほかへ影響して、次次と反応を起こすこと。
(三省堂国語辞典より)
6月25日
都議選で自民党圧勝、って53議席ですよ。前回当選とさして変わっていないのに、なぜここまで騒ぐのでしょうか。
マスコミは「もっと議席は下がる」と読んでいたのでしょうか。そのギャップに驚いて大騒ぎをしているのかもしれません。
「圧勝」は過半数を超えてはじめて使う言葉だと思えるのですが…。
ウグイス嬢(婆)が「小泉Tシャツ」を身にまとい「小泉団扇」を扇ぎ、ついでにご本人も応援演説に出ても、結局127分の53の現状維持。首相の演説する宣伝カーの周りでキャーキャー騒いでいた若い女の子は、実は地方から遊びにきていた「おのぼりさん」だった、ということか…。「♪なんてったって小泉〜」ですからね。
これを「多い」と思うか、「少ない」と思うかは個人差ですが、あの「大宣伝」の割には「少なかった」ように思えます。
むしろ個人的には、民主党公認候補が10議席を増やし、共産党候補が11議席を落としたことに注目したいと思います。
6月20日
キャラクターショップ自民党が放つ第2弾。
「鈴木宗男の罵声入り防犯ブザー」。
田中真紀子外相が思わず首を傾げる逸品です。
6月19日
続々・小泉首相人気の便乗。
自民党が募集した小泉純一郎首相の似顔絵をもとに携帯電話ストラップなどのキャラクターグッズがつくられるそうで…。
ビデオを頒布したり、ポスターを一枚50円で売ったり、果てはTシャツを作ったり…いつから自民党はキャラクターショップになったのでしょうか。
しかし、あまりにも迎合しすぎでは? 自分の好きな芸能人やアーティストの入浴シーンなどの「妄想イラスト」を描いたり、縫いぐるみをつくっては自己満足に浸る人を筆者は知っていますが、畏れ多くも政権を握る最大与党がヲタクみたいな行為に走るのはいかがなものでしょうか。
テレビニュースなどで街頭の演説を聞いている人々にインタビューして、「良かった」、「感動した」、「かっこいい」などとコメントする映像を見ていると、「なにか履き違えていないか?」と思わずにいられません。何が良かったのか?、何にどう感動したのか?
都議選挙だって、参議院選挙だって、小泉さんが立候補するわけではありません。自分の頭でよーく考えてみたいものです。
6月18日
梅雨の中休みだった週末、関東某県の国道を走っていたときのこと。
沿道のカーブごとに政党のポスターが掲示されていました。設置のしかたがかなり強引で、角材にベニア板を打ち付けた「即席掲示板」を作ってそこにポスターを貼りつけています。
このポスターの掲示方法、日本共産党がお得意技のようで、いたるところに志位委員長の演説姿のアップがカーブのたびに拝見できます。
さらに強烈なのは社会民主党のポスター。あの土井党首のアップを夜道で見かけたら思わず悲鳴を上げたくなります。
新緑の木々に紛れてインパクトあふれる面々のポスター。こうした風景に参議院選の到来を感じます。
6月11日・加筆6月14日
またもや「末尾7」の戦慄。言うまでもなく大教大付属池田小の児童殺傷事件です。被疑者は37歳でした。
なぜもこのような残忍な事件を起こせるのかと言いたくなりますが、やはり「生」に対する執着が感じられない、感じないのだろうと思ったりもします。
それでは、なぜ被疑者が「生」を感じなくなってしまったのか、との問いに対して、その起因を追求すればするほど、被疑者が生まれ、生きた時代、地域、人間関係に潜む「闇」が見えてきます。
その「闇」を深く考えずに事件の表面だけを捉えて、感情むき出しに「憤りを覚えた」とだけ叫んでみたり、「重罰にしろ、隔離しろ」と事件の関係者以外の外野が言うことの有効性が私には理解できません。
マスコミの報道姿勢を感情的に糾弾するのも同じです。何だかんだ文句を言ったところで結局、マスコミを経由してしか事件の情報は入ってこないわけですから…。いずれにせよ、断罪はするものではありません。
ただ気になるのは、精神疾患を「装って」罪を犯そうとする(あるいは犯した)事件が今までに少なからずあり、今後も増えるのではないか、という点です。
6月2日
続・小泉首相人気の便乗。
ソニーミュージックエンタテインメントが7月にリリースする「小泉純一郎プロデュースCD」。クラシックからX-Japanまで首相のお気に入りを一枚のCDに収録するとか。
もちろん売上げはどこかに寄付するんですよね?
自民党もさきに制作したCMのメイキングヴィデオを頒布するそう。せっかくなら売り物にしてしまえばいいのでは。
CM制作時に出た余分な映像も再利用し有効活用。これが小泉内閣が提唱する「ゴミゼロ作戦」です。
もちろん売上げは社会福祉事業へ。
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