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 レイルウェイ・ライターが連れ出した旅への途
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 ふと頭の片隅から「レイルウェイ・ライター」ということばが浮かんできました。

3月11日

 レイルウェイライター種村直樹氏のレビューや紀行を鉄道雑誌「鉄道ジャーナル」で見かけないと思っていたところ、現在病気療養中との記事が同誌に掲載されていました。

 幼年時代より鉄道(車両)に興味を持っていた筆者は、種村氏の著作を小学生時代に読んでから鉄道と「旅」を結びつけることを知るとともに、「古き良き時代の国鉄」が魅力的に思えました。中学2年の春、初めてひとりで旅に出たときも、氏のベストセラー『鉄道旅行術』(日本交通公社出版事業部刊)が心強い味方になってくれたのを覚えています。

 この本には、旅の準備から帰った後までのさまざまなHowtoが書かれていました。旅行Howto本は市場に多く出回っていますが、鉄道という視点で書いている点、いちばんの不安のタネである旅先でのトラブルにどのように対処すればいいのかが仔細にわたって書いてある点、そして若い年代の読者(種村氏の云うところの「ヤング」。死語)に向けて書いてある点に好感を持っていました。

 筆者は「My Trip」なるサイトを開設していますが、学生時代の紀行駄文を読んでいると、あらゆる部分に氏の影響を受けていることが伺えます。夜行急行や客車列車が現役バリバリで走っている頃でした。

――さきの記事で久しぶりに氏の名前を聞き、ふと昔を思い出しました。あれから10年、筆者も十何時間も固いシートに座って列車に乗り続けることはさすがにつらくなりました。旅慣れるにつれて、鞄に「旅行術」をしのばせることもなく、酷使し過ぎてセロハンテープで補強された「旅行術」は10代の懐かしい思い出とともに書棚に佇んでいます。

 今でも、氏の著作は若い方々(氏の云うところの「ヤング(死語)」)に読まれ続けているそうです。10代前半のエネルギーを鉄道旅行に向かわせるような「力」のある旅行作家やライターは氏以外に現れたという話題は未だありません。

 かなりリコメンドが入ってしまいましたが、再び新聞記者魂あふれるレビューが読めることを願いつつ、この項は終わらせていただきたいと思います。

●関連書籍→別冊宝島131『ライターの事情』(ISBN4-7966-9131-6)宝島社刊

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