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フラッシュニュース17
 この冬を過ごすのに大切なこと

 1月の関心事についてまとめてみました。

1月31日 話題の特効薬を飲む

〜註:「現代飲料考」の「ドリンクリポート」風に読んでください〜

 大寒を過ぎ、いかがお過ごしでしょうか。
 ついに筆者もインフルエンザに罹りました。
 旅の帰り道から体調がいつもと違うことに気づいていましたが、単なる疲れだろうと思っていた矢先のことでした。

 37度後半〜38度前半の発熱が続いて、ふしぶしが痛い。医者からもらった薬(抗生剤、解熱剤)を飲んでも熱が下がらない。薬が切れかかるとまた発熱がぶり返す…。普通の風邪なら一日寝て発汗させれば下がるものが、下がらない。これはおかしい。
 耐えかねず再度通院。そこで処方されたのがこの薬です。

 タミフル

 世間で話題になっている「抗インフルエンザウィルス剤」の製品名です(一般名は「リン酸オセルタミビル」といいます)。なんでも大流行のインフルエンザに対して供給が追いつかず、医療機関の間では在庫が底をついているという薬品です。

 PTPシートから取り出すと、なかなか存在感のあるカプセルが出てまいりました。用法は1日2回、一回につき1カプセルとのことですので、さっそく1カプセルを飲んでみます。
 服用から2時間後、体温が37度前半まで下がってまいりました。もっとも、発熱が下がったのは一緒に飲んだ解熱剤・アセトアミノフェンのおかげで、タミフルはウィルスの増殖を抑えて現在の症状をこれ以上悪化させないためのものなのですが、「これを飲めば大丈夫かも」というものがそばにあると、それだけで安心します。あとは予後を観察するのみです。

 筆者が出向いた医院で、タミフルの入った箱を医師に見せてもらいました。残り12カプセル。それが底をついたら次の入荷はできないとのこと。製薬会社は緊急輸入を行っているそうですが、いち早く市場に出回ることを強く望みます。
 「薬の供給が追いつかない」というニュースをこの眼でリアルに知ることができた瞬間です。

2005.11 追記

 タミフルがインフルエンザに有効でありますが、一方で小児に使った場合の副作用が多く報告されていることも確かです。抗生物質もそうですが、使い過ぎによる耐性にも注意する必要があります。

 風邪もインフルエンザもかかってしまったら、とにかく休養を取って体力を消耗させないことが早く治すカギとなります。また、ワクチン接種や人ごみを避ける、日常生活に注意するなど予防に努めることが最も大事です。

参考サイト

 →中外製薬・タミフルの供給滞りについて(PDF形式)
 →国立感染症研究所・感染症情報センター(対処法・禁忌解熱剤情報についてはこちらへ)
 →インフルエンザ警報・注意報マップ

1月13日 興味深い、アニメの設定

 近頃、深夜時間帯でアニメーションが放送されることに違和感を覚えなくなりました。
 しかし、その手の趣味を持った人をターゲットにしていることは明らかで、作画やストーリーが「いかにもマニア向け」と思えるものも少なくありません。こうした番組を深夜時間帯まで起きて視聴するにしても、ビデオに録画するにしても、メディア発信者の策略にまんまと乗せられているような気分になります。

 そんなうしろめたさを感じる深夜のアニメーション番組ですが、1月9日の深夜からテレビ朝日で放送が開始された「魔法遣いに大切なこと」には思わず身を乗り出してしまいました。

 この作品、コミック誌に連載されている漫画がアニメーション化されたもので、詳細はオフィシャルサイトをご覧いただければと思うのですが、ストーリーに現在における国家資格制度が反映されている点が興味深いところです。

 目的の「魔法遣いになる」はえらくアニメ的なのだけれども、そこへ至るプロセスがなんとも現実的です。
 アニメーションの世界では、魔法遣いは国家公務員で、無所属・無免許営業はモグリとして法律で罰せられるのだとか。魔法を修得するためには見習研修が必要で、登録・管理は内閣府の「魔法労務統括局」で行っている…。

 まるで弁護士や税理士、司法書士といった「士(さむらい)職業」を連想しませんか?(国家公務員ではありませんが…) 魔法と法令、なるほど「法」に引っかけているわけです。実務研修を要する点や「魔法労務統括局」が「労働基準局」を連想する点など、さまざまな「士職業」とそれを管轄している官公庁をモチーフにしているところが笑えます。妙にシステマチックですよね。

 さらに主人公のプロフィールにも注目です。

  菊池 ユメ
  4月29日生/17歳
  岩手県遠野市出身

主人公。岩手県の遠野から魔法見習研修を受けるために 上京してきた、小柄だけど元気でかわいい女の子――

 しかし何故に遠野で、何故に遠野郷で最も多い苗字である「菊池」なのか…私の興味の対象の行き着くところはここだったりします。やはり研修を受けるには「上京」しなければならず、しかも主人公は南部訛り丸出し。語り部の婆さんじゃあるまいし、いまどき「わたし」のことを「わだす」なんて言ったり、宅配のピザだけに喜ぶような高校生、現実にはいません(余談ながら遠野市はイタリアのサレルノ市と友好関係にあります)。メディアで描かれるところの東北のイメージを再認識したわけです。

 よくありがちな魔女に見立てた少女の成長物語で、多少荒削りな感もありますが、基幹となるストーリーに肉付けされるさまざまな「要素」で楽しめるのではないかと思いました。
 国家資格の取得を目指す、さらに遠野ウォッチャーの身にとっては結構考えさせられる作品です。次回のストーリー展開が楽しみです。

参考サイト

 →魔法遣いに大切なことオフィシャルサイト

1月7日 節電してみたけれども

 昨年暮れの新聞にこんな広告が。

  「節電をお願い申し上げます」

 東京電力が所有している原子力発電所での点検・保守作業報告に虚偽があり、再度安全性を確認するために一斉再点検を行なうのだそうです。

 しかし一斉再点検をするとなるとこれまた大ごとで、稼動している原子炉をいったん停止しなければなりません。広告では発電所の原子炉17基を順次停止していくとのことで、これによって首都圏の電力供給に影響が及ぶことはほぼ確実といえます。

 電力会社では、企業・一般家庭に節電を呼びかけていますが、筆者周辺の人たち(首都圏在住)に聞く限りそれほど実行していないようです。「そんなの知らなかった」というコメントが返ってきたのがほとんどでした。

 17年前の1986年夏、電力需要の急増から東京を襲った大停電が再び訪れないためにも、身の回りから電気を節約していきたいと思いますが、具体的に何をすればいいのでしょうか。
 冒頭のリンク先に節電の一例が載っています。けれども待機電力をケチっただけではあまり効果はないのでは、と思ってしまいます。この際、もっとラディカルにアクションしてみたいところです。
 そこで筆者は次の実践をしてみたわけです。

  ・自宅では電気ごたつは使わない。エアコンも使わず、石油ヒーターを使用。
  ・休日の昼間はできるだけ外出。

 特筆すべきはこれです。
  ・猫を暖房代わりにする。
 これはなかなかいいです。身体も心もあったまります。

 しかし、これを実践して気づいたのは、あえて電気を使わないでいると、別のところで余計な出費がかかる、ということです。石油ヒーターにすると灯油代がばかにならないし、二酸化炭素の排気量が増える、外出すれば電車賃や食事代がかかる…(猫の餌代は目をつぶります)。ヘタに寒さを我慢すると風邪を引いて今度は医療費がかかる…。あまりいいことがありませんね。

 ここで法則。
  節電の代替手段を求めると、財布の中身が減っていく。
 お粗末さまでした。

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