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 世界が変わった9月
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 9月の間にこれだけの大惨事が起きる。しかし、実際のところ誰が起こしたのか、根本の原因は何なのかが分からないまま、噂や憶測ばかりが増幅していく…。

 そして、それらの繰り返しがまた新たな争いやトラブルを生み出しているように思えます。

 自らに降りかかってくる可能性があるこれらの事件に、どのように対処していけばいいのか、自身が考えていかなければならないのかもしれません。

9月25日 小ネタ

 これは某掲示板で話題になっていたものです。
 まずWindows版のMicrosoft Wordで「Q33NY」と半角で入力します。これはニューヨークのWTC(世界貿易センター)ビルのZIP-CODE(郵便番号)です。
 そして、入力した文字を選択して、フォントを「Windings」にしてみましょう。Dingsは絵記号の書体です。

 すると世にも恐ろしい絵文字が…。

 合掌。


9月17日 煽る恐怖

 数千人近い犠牲者を出した同時多発テロに対して、米国大統領は「戦争状態」と位置づけ、武力を用いた報復措置をとるとか。それにあわせて「ウサマ・ビン・ラディン」という「個人」を「国民共通の敵」とするような動きも着々と進んでいるようです。

 しかしその一方で、米国のイスラム教徒が迫害に近い嫌がらせを受けているというニュースも伝わってきます。「イスラム過激派に憤りを覚える」といって、ターバンを巻いたインド系男性に対して暴行を加えて殺害するといった事件もありました。

 こうした非常時には、人間の外見的特徴や風貌というじつに不確実な要素を決定的なものと判断し、それらを排除する行動が発生する、という研究を思い出します。多民族国家といわれる米国でもこんなことが起こるわけです。

 「冷静に行動せよ」と言いつつ、国家ぐるみで「煽り」を加えた弊害が日を増して顕在化していくことを怖れます。

 この「煽り」は同盟国、日本にも襲ってきています。「金銭ではない、目に見える貢献を望む」が何を言わんとしているか、よく分かります。


9月12日 株価急落

 昨晩の同時多発テロの影響を受けて、証券相場は売り注文が続発、日経平均株価が一気にバブル前に戻ってしまう事態に。どこかの夕刊紙に書いてあった「暴落説」はこうした形で本当のことになってしまいました。暴落を防ぐため、12日、13日の取引は呼値制限を通常の半分に抑える、13日の午前取引の開始時間を遅らせるなどの措置が取られるそうです。

 正直、参っています。


9月12日 ニューヨーク同時多発テロ報道の煽り

 都心を台風が襲い、暴風雨に見舞われ、千葉では肉牛から狂牛病の感染が確認され、歌舞伎町の火災も原因が特定されていないというのに、これでもかとばかりに大事件が起こります。日本時間の22時前、ニューヨークでハイジャックした旅客機を貿易センタービルや国防総省施設に「特攻」させるという、「狂気」ということば以外に言い表しようがない同時多発テロが発生しました。

 私も、昨晩から各局の報道特別番組をチャンネルを切り替えつつ観ていたわけですが、放送局によってこうも伝え方が違うのか、と思わずにはいられませんでした。
 リアルタイムで貿易センタービルに旅客機が突っ込むニュース映像を流すたびに、「これは事実です」と解説していたNHKのアナウンサーのことばはとても印象深いものがあります。ビルが爆発し、崩れ落ちる映像をCGで創れる時代において、唯一「リアル」を表現するのがこのことばではないかと思うわけです。重ねて、次々に入ってくる映像とともに淡々と状況を伝える姿に、起きた事態の瞬間的な「あっけなさ」とその後にじわじわと襲ってくる、形容しがたい不安感が私に突き刺さってくるわけです。

 その一方で、冷静さを欠き、ひたすら煽ることしかない報道番組もありました。ずばり、フジテレビです。「もはや戦争を起こすしかない」と言わんばかりの論調、ゲストコメンテイターで招いた評論家に「今はこんなこと言ってる場合じゃない」と罵声を浴びせた木村太郎の逆ギレは観ている方が恥ずかしくなります。不快です。

 また、ドサクサ紛れに「アメリカがつ○ぼめ○らお○でいるわけがない」と差別用語を3連発で発言してしまうような解説者を連れてくる日本テレビ系列の報道番組も非常に配慮を欠いていると思えます。いくら非常事態でもなぜこうしたことばを用いなければならないのでしょうか。生放送だから仕方がない、ではありません。

 マスメディアやジャーナリズムは事実を適切に伝え、分析するのが使命です。すぐに結論を出そうとしたり、ひたすらに煽るような行為は決してしてはならないことだと認識してほしいです。

 ちなみにテレビ東京では、ビル攻撃と崩壊の静止画像を流し、「報道特別番組は2時15分より放送します」というテロップだけを表示していましたが、番組的にはこちらの方が事件の重大さと恐怖を物語っていたと思います。「正常な放送すらままならない状態」が誰から見ても分かるわけですから…。


9月6日 「KOiZUMi」という仮想現実

 現役総理大臣初の写真集として、「小泉純一郎写真集 KOiZUMi」が発売されました。こんな本にカネを出すことに多少のはばかりを覚えるのですが、買わずして文句は言えまいと思い、書店まで走ってみることにしました。

 A4の変型判、重量約300グラム、104ページ、定価1800円。基本スペックを語る前にタイトルのKOiZUMiで笑わせてくれます。だって還暦間近のおじさんが「けー おー あい ぜっと ゆー えむ あい」で苗字を名乗るんですよ。しかも宣伝文句が書いてある「帯」の色はショッキングピンク。そこには「私の全てがここにある」のコピー。正気じゃないですね。さすがは「変人」と言われるだけあります。

 表紙を眺めるだけで多少の疲労感を覚えつつも、おそるおそるページを開いてみると、フジカラープリントペーパーにプリントされた必殺、「サイン付き生写真」。これをフォトスタンドに入れておけば魔除けになるというものです。

 衝撃は続きます。悩殺、「総理からのラヴレター」。とにかく実物を手にとって読んでみることをおすすめします。昼飯時に眺めていると消化不良を起こしそうです。ただ、「日本を男女参画社会にする」と「公約」している点については記憶にとどめておきたいと思います。

 以後のページは、妙に脂っこいオードブルとスープでお腹いっぱい。になったところにアントレが運ばれてくるようにメイン写真が続きます。わざとらしく産経新聞を読んでいる作品と、写真番号79のマイクを股間に構えているという非常に意味深な作品を除けば、「写真集」として鑑賞するに堪える写真ではないかと思います。
 ただ、何と申しますか、あまりに格好よくまとまりすぎていて、政治なり日常生活にありがちな、ドロッとしたものが匂ってこない部分には物足りなさを感じます。むしろ、あえてそういったものを含めないようにしているようです。ページを開くたびに花の香りはするけれども、ラーメンのニンニクの匂いはしないような、そんな感じです。
 すなわち、すべてのイデオロギー臭や生活臭が取り除かれて、KOiZUMiとアルファベット書きすることで、じつにデオドラントな仮想現実を装飾しているわけです。そこにあるものは現実感の乖離です。

 自腹を切って自民党の広告を読みたい方、学校や会社などで笑いのネタとして使いたい方にはおすすめといえます。
 お願いですから印税の一部を「痛みに苦しむ」私たちに還元していただけないものでしょうか。


9月2日 「文部省認定」、「お墨付き」の崩壊

 構造改革の一環で、文部科学省が技能試験の認定制度を廃止する方針で、実用英語技能検定試験(英検)、漢字検定などが「文部省認定」の「お墨付き」を奪われることになるとのこと。

 進学や就職のとき、これら技能試験の級数を必死になって書くように勧められ、試験を受けた人も多いはず。ただ、その影でこれら技能試験の実施団体の実態はあまり明らかになっていません。むしろ官僚の「有力天下り先」として存在しているとも言われています。認定廃止にはこうした部分にメスを入れる目的があるように感じます。

 しかし今後、認定の「お墨付き」が外れた資格の「価値」が下がったり、なくなったりする可能性は高く、せっかくの高い試験料と長い勉強時間が報われないこともあります。

 「資格は一生モノ」という考え方も過去のものになるのでしょうか…。


9月1日 歌舞伎町ビル火災に思う

 防災の日のきょう午前1時、新宿歌舞伎町のTVマージャン喫茶「一番」、風俗店「セクハラクリニック」、そしてキャバクラ「スーパールーズ」などの入る雑居ビル「明星56ビル」で爆発を伴う火災が発生、44人が亡くなるという悲惨極まりない事件が発生しました。

 1982年のホテルニュージャパン火災以来、ホテルや旅館に泊まるときには必ず非常口と脱出器具の場所を確認する、という方は多いかもしれませんが、こうした遊技場や飲食店では滞在時間が短いためか、わざわざ非常口を確かめるといった行為に至ることはほとんど皆無です。それが思わぬ死角であったことに気づかされます。

 また、一度入ったら逃げ場所が一ヶ所しかない、窓すらも塞がれた店舗や事務所という場所がいかに危険なものかが理解できます。筆者の仕事先にも似たような環境があるため、他人事では済まされません。

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