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 哀愁漂う風景2・読者投稿

2000年4月4日

 以前、「哀愁漂う風景」を掲載した際、あなたにとっての「哀愁漂う風景」を募集したところ、Webサイト「Polaris」を開設するイラストレータ、A氏より一通のメールをいただきました。ここでご投稿いただいたA氏にお礼を申し上げるとともに、また別な視点からの「風景」ご紹介したいと思います。一部、省略などのため、部分的に編集させていただいたことをお断り申し上げます。

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●中古レコード店で見かけた「タイマーズ」のファーストアルバム:
 最近中古本(レコード)屋にてタイマーズのファーストアルバムを100円で購入しました。タイマーズはお馴染み忌野清志郎&RCサクセションの変名世間批判ユニット(ちょっと酷い言い方…)で、政治、税金、天皇制そして原子力問題をテーマにカントリーロックやブルース、60年代サーフミュージック風にして歌っています。

 今このアルバムを聴いてみると、時事ネタだけあって感想も変わるものですね(国のある偉いお方が亡くなった為に周辺の道路が走れなくてマイ・カーが泣いている…とか)。ここ10年近くの時代の変化を感じます。
 その中にちょっとギクっとさせられる曲があって、「争いの河」というのですが、「大人たちが、様々な職業の人が世の中の事を自分の利益の為にいろいろ争っている。しかしその間に目的を持ったヤツがチャクチャクと準備をしている…」という内容で、当時から異様な恐さを感じていました。
 ”目的を持ったヤツ”とは誰か?、北朝鮮か、ソ連か?とかボ〜と頭に浮かんでいました。が、地下鉄サリン事件が起きて一連のオウム報道が流れた時、この「争いの河」の歌詞が浮かび上がってきました。まるでタイマーズがこの事件の事を予言(暗示?)していたかのような気がして大変驚いたことがありました。
 しかしその後、北朝鮮が作っていた核ミサイルや世界の紛争、一方的に可決されてしまう政治の法律、カルト教団の振舞いが報道されると、歌詞はもっとドロドロとした巨大なモノを暗示しているようにも感じます。まだまだ世の中には”目的を持ったヤツがチャクチャクと準備をしている”のが沢山いるのでしょう。

 しかし、良い意味で自分も”目的を持ったヤツがチャクチャクと準備をしている”人間にならなきゃなあって思ってます。

●Webサイトで聴くショボいMIDI
 よくHPで自分が作曲したMIDIなんかがダウンロードできたりしているのがありますが、どうもショボい…というか、あのユルいパサっとした感じが嫌なんですね。で考えてみたんですけど、その原因はプリセットされているサキソフォン系の音源の使い方だと思うんです。
 あの音源はリアリティを出すために音の強弱なんかができますけど、やはりまだまだ技術的にはもっと時間がかかりそうなモノなんじゃないかなと思うのです。あの音源はむしろ違う音源として考えた方がダサさを感じさせないと思うんです。ここまで言うとラッパ系だけに限られないのですが…ラッパにしてもギターにしてもさも弾いているかのような使い方はよっぽどの”センス”が無い限りはやめた方が面白いと思うのです。

●アタック25:
 あの番組は”夢の海外旅行”というロマンスを保ち続ける最後の番組だと思います。今なんかお金なんかちょっとでバンバン行けちゃうし、”夢の世界”っていう昔のようなあの特別の感覚が感じられませんよね。最終問題の時に流れる弾けるようなパーカションが唸るラテンロック調の曲を聴く度に感じるエキゾチズムは、知らない路地を迷いこんだ時にたまたま見つけた昔の看板に似ています。

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以上の内容のコメントを頂きました。特に「アタック25」は現存する視聴者参加クイズ番組の中では最もエクセレントだと思います。

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